願掛け

 

しばらくお酒を抜くことにした。

否、正確には行きつけのバーにはしばらく行かないことにした。

二号店の店長さんに、宣言をして、店長によろしく伝えて、と伝言をしたのが、月頭。

 

年末年始、飲みに行く予定にしていたけど。

 

年越しイベントに参加してみようかな、とか、

調べてみたけど、お金がもったいない気がしてきた。

 

それに加えて、バイト先の元日出勤者が乏しそうで、長に、私でよければ、なんて言ってしまったし。

十中八九出勤だな。

今年は父も亡くなった。

喪中だし、大人しく年を越そう。

 

 

来年こそよい出会いがあると信じて。

いい人が見つかるまでは自主的飲酒はしない。

 

さて。

次に飲みに行くのはいつになる??

 

人熱

ぼんやりと

 

どこかに行きたい

 

と感じる頃は、大概が人熱

 

モコっとした 森 

何もない湿原

吐き気がするほど、目眩を憶える 星空

 

獣としての人、私という人間

 

向き合う時間、なんていう、

畏まったものではなく

ただ感じる場面に、この身を投じる。

 

そうして[ヒト]としての自分を認識し、

再構築する。

 

念に惑わされると、浄化が必要。

 

ヒトの中では、穢れが溜まるばかり。

 

 

 

 

いつかの別れの夢を見た。

 

まだ見ぬ伴侶の夢を見た。

 

昔に描いた夢ははるかに遠く、

 

今は何を夢と呼べるのか。

 

彷徨うように、夢を見たことを

細々と続けては、倒れそうにもなる。

 

諦めそうになるけれど、続けていれば

どこかにはたどり着くかもしれない、

たどり着かなくても、

意味がなくても、

この体の置き場所があることが、

何より意味があること。

 

夢と現実はかけ離れてしまったけれども、

まだ、見れるゆめもある。

 

 

 

 

父、逝く。

 

初七日を終え、

 

何処に逝ったのか。

 

穏やかな表情だった。

 

笑っていた。

 

娘として、喪主として、見送り、

焼いた。

 

骨の傍らに付き添い、

皆の元へ行き、拾った。

 

命は、何処から来て、何処に行くのか。

 

打ち寄せる波に尋ねても

答えはない。

 

 

 

夏の匂い

 

昨日雨が降り 今日はまだ空がどんよりしていた。

夏の匂いがした。

懐かしい匂い。

 

春には春の匂いがあり、

春の雨の匂いがあり、

梅雨には梅雨の匂い、

秋には秋の匂い、

秋の雨の匂い、

冬には冬の匂い、

雪の匂い、

冬の雨の匂い、

季節の風の匂い、

曇りの日、雨の日…

 

今日は梅雨の匂いではなく、

幼い頃の夏の匂いだった。

 

空気の密度とか 肌に感じる湿気とか

漂う匂いの速度とか 音の響き方とか

 

そういうもので季節を思い出す。

 

聴覚は耳だけと、耳だけで音を聴いてはいない。

視覚は眼だけど、眼だけで判断してはいない。

 

時期はまだ梅雨。

狂った季節は取り戻せないけど、

感覚は失わずに、

さらに研ぎ澄ませておきたい。

 

 

時間

時間の流れが  変わる  時が ある。

  

例えば、トリップ、

例えば、ジャーニー

例えば、バカンス

例えば、トラベル

 

大切なのは

その時、ではなく、その時間が終わったあと。

 

心を ほぐして、

或いは、解されたり、緩んだり、

柔らかな感じ、とか、リラックスした状態。

 

感じたことを、還元できるか。

 

変わろうとする力に、抗わずにいられる自分。

 

そんな、私でありたい。

 

意地を張らず。

頑張らず。

いい意味で、腹の中と、言葉を使い分ける。

 

この時間の流れを

私のものとする。

 

時間を味方につけることは、

何にも勝る。

 

ふと、そう感じた休日。

 

たった2日でも、変わることはできる。

 

時間の流れ が 変化した  休日。

 

風が強く吹いている。

風が止んだら、きっと雨。

天気予報を見ると、明日は、やはり雨。

 

星は見えない。

 

父は顔色も良くて、安心した。

 

私は、まだまだ、迷走中。

 

幼い頃の同級生の子供は、中学生で、彼にそっくりだった。

 

毎日、見た海。

 

街の人は海がなくてどうやって生活しているのか不思議に思っていた。

 

 

風の音が怖くて眠れない時もあった。

 

海の唸りが恐しくて眠れない時もあった。

 

だけど。いつまでも続かない。

 

風向きは常に変わる。

 

潮は常に流れている。

 

私も。

 

私の周りも。