ころもかたしきひとりかもねむ
こころの蟠りは少しずつ解れて いつしか瘡蓋ができて、
なんだか あたたかい気持ちになって、
恋をした。
その先は でも やっぱり色々悩んで 諦めようかと思いながら、そんなこんなでミラーレスカメラを買った。
3月末、休みにふと思いたって 奈良は吉野の桜を見にでかけた。
翌日、その話をあちこちで、あまりにも綺麗だった吉野の千本桜を歩いて堪能したこと。
「また写真見せてくださいね」
その一言から食事に誘い、それでもまだなやみながら、覚悟を決めたらすんなりと事はすすんだ。
でも、まだ、塞がらない傷もあることに気づく。しくしくする。
大切に思うから、なおさら。
しっかりと先を考えてくれていることが、よくわかるから、ひとりで抱え込むことも悪いと思いながら、まだ癒えない傷もあるから話せないこともあることを伝えきれずにいる。
ひとり寝の夜には、そんなことを悶々と考えて、でも、愛おしくてたまらなくなる。