悪魔 <devil >

 

もう 居なくなったのだろうか

数日前 スーツケースと ギターケースを背に

いつもの場所で

何かを 待っているように 見えた

 

新たな場所に 行くための お別れにも 見えた

 

いつも 素敵な歌声 

声をかけられなかった

 

 

だから 気のせいで あってほしい。

 

 

 

はじめて 手を繋いで 歩いた。

ごく自然に 当然に。

キスを何度も交わした。

でも 恋人 でも なんでもない。

でも 大切にしたい 繋がり。

 

彼は 何も 話さない。

私は 沢山の話をする。

彼の 表情は 穏やかで 落ち着く。

 

 

彼らが いたから 支えられた

 

支えられている

 

こだわることも

執着することも

<手放さなくてはいけない>

ということに

こだわったり

執着しなくても よい

と いうこと。