2019-03-31 淡きひかりたつ 太陽は出ていても 何度も雨が降り 窓を叩き 止んでも 冷たい風が吹きさらしている。 窓を開けたら 潮の香り と ウミネコの声 トンビの笛が聴こえる 春にしては寒い、ようにも思うが 昔はこんなものだった気もする。 浜はどんどん痩せていく。 大火にあった椎の木は 樹齢何年になるのか ずっと 此処を見守ってきた。 父は、諦めているのか。 まだ何かを慮っているかのように 目を閉じている。 雨の気配は ひかりにとけて ひかりは 雨によって 淡くひかる